北欧神話は,指輪物語,ロード・オブ・ザ・リングなどのファンタジーや冒険ものの根源となる作品。太古のゲルマンの人々に伝承された北欧神話に全世界の人たちが魅了されています。
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北欧神話とは,キリスト教が教化される以前に,いわゆる北欧地方(ノルウェー,スウェーデン,デンマーク,アイスランド)に伝承されてきたゲルマンの人々の神話の総称です。そのため,北欧神話の中には,北欧地方に存在した宗教,信仰,言い習わし,言い伝えの物語などなどさまざまなことがらが存在し,「エッダ」などの話の中に書かれたものに基づいています。
北欧神話は,北欧神話の主神でありアース神族の王であるオーディーン神話を主としており,世界の創世から「ラグナロク」と呼ばれる世界の崩壊にいたる「滅びの神話」とも言われています。
北欧神話の中には,オーディーンを含めいろいろな神々が登場し話が展開され,その内容はキリスト教にまつわるさまざまな話とにかよっているものがあります。そして,北欧神話に登場するさまざまな神々をモチーフにして,北欧神話は中世から現代へと引き継がれ,その引き継がれたことがらは歌劇や映画やその他いろいろな場面で使われ楽しまれているのです。
現代の世の中で楽しまれているファンタジーの源泉となっているのが北欧神話であるわけです。
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北欧神話を現代のさまざまなファンタジーへと橋渡しした人物は,19世紀ドイツの作曲家であり理論家であり歌劇家であったリヒャルト・ワグナーであると考えます。
彼の作品はヨーロッパ各地に伝わる神話や民話,伝説をアレンジしたものですが,その根源にあるものは北欧神話であったと思われます。その理由は,彼の代表作の一つであるオペラ歌劇,“ニーベルングの指輪”として知られる4作品,「ラインの黄金」,「ワルキューレ」,「ジークフリート」,「神々の黄昏」をご覧になるとわかっていただけるのではないかと思います。
余談ですが,あるクイズ番組で,「人間が1人も登場しないオペラの題名は何でしょうか?」という問題が出題されましたが,その答は「ラインの黄金」でした。
北欧神話の主神オーディンとジークフリート。北欧神話のラグナロクと神々の黄昏。それ以外のすべての作品を通して,“ニーベルングの指輪”の中には北欧神話と同じように神々の存在と複雑に錯綜するさまざまな関係が存在し,そして創世から崩壊へとつらなっていく展開が演出されています。
北欧神話の影響を受け作られた“ニーベルングの指輪”は全曲を演奏するのに四夜もかかる超大作です。
この作品に影響を強く受けたのがイギリスのJ・R・R・トールキン氏。“指輪物語”,そして,映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』の作者としてはあまりにも有名です。『ロード・オブ・ザ・リング』が封切られる前に宣伝で唱われていたことのひとつに“指輪物語”を映画化すること自体が無理であるということでしたが,現代の技術を駆使して見事に作品化され,全世界で絶賛されたことは言うまでもありません。
このように北欧神話は,それを根本としてドラゴンクエストなどのRPGゲームやボードゲーム,冒険ものやファンタジー,ハリウッド映画などで広くあつかわれ,さまざまなものへと商品化されています。
火付け役になったものは“指輪物語”であり,『ロード・オブ・ザ・リング』であったのかもしれませんが,その根源となった北欧神話の内容が,あまりにも壮大で,読む人の心を想像の世界へと導くスケールであるため,今後これからも北欧神話を独自に解釈してアレンジした作品がいろいろな形で作られてくると考えると楽しみで仕方ありません。